.



 おいしい紅茶の条件

 

スリランカ紅茶教室 NO1
 


紅茶を飲んでどんな時おいしいと感じましたか
あなたにとってお茶とは何でしょうか



お茶を淹れると言うことはポットに茶葉を入れ湯を注しカップに注いで出すだけでは無く、
相手の体調、気分、大げさに言えば心理状態まで推し測って淹れて差し上げる気持ちです、
そのための知識としていただければ嬉しいと思います




おいしい紅茶の条件 
 ゴールデンルールに従って入れる
  
 1. 新鮮な良い茶葉を使う 2.茶葉の量 3.新鮮な水 4.沸騰した湯 5蒸らす時間

 1. カップに注いだ時 水色に明るい冴えがあること
     
冴え→ あざやか 澄み

 2. 口に含んだ時 優雅な香りがすること

       優雅→ やさしくて上品

 3. 渋みを感じても 爽快感があること
     
爽快感→ さわやかで気持ちが良い

 4. 味に酷(こく)と真炉味があること

       酷→ 深みのある味わい<BR>
       真炉味→ 円やか(味が極端に強くなく穏やかな味)<

 5. 飲んだ後 喉越しが良くさっぱりした感じがあること
      この条件を満たすこととして
       a 茶葉が新鮮であること
       b おいしく淹れる努力をすること


品質の良否の見分け方

 1. 茶葉の色艶がよく形とサイズが揃っているもの
 2. 乾いた感じがあり湿ったような匂いのないもの
 3. シルバーチップやコールデンチップの混ざっているもの
 

茶葉の買い方

紅茶は農作物ですから新鮮な物のほうが味が良くおいしさにつながります

 1. 目的をはっきりさせる
    飲み方を考える(ストレート、ミルク、アレンジなど)
    飲む時間を考える(朝、昼間、寝る前)
    自分の好みを考える

 
2.賞味期限を考える
     
 使い切ることが出来る期間(おおよそ1月に100gを基準とする)
 3. 一度に大量に買わない
     初めて購入する時は少量で買う

一般的に表記されている賞味期間
     缶入りリーフ 3年  アルミ包装ティーバック 3年  紙包装ティーバック 2年

保管の仕方

  保存が悪いと変質し風味が劣化します
   弱醗酵のヌワラエリヤは緑茶と同じように成分変化を起こしやすいので気を付けること
   茶葉の大敵 : 湿気 酸素 温度 臭気 日光(醗酵が進む


保存することは考えず、早めに飲み切るようにしましょう


1. 直射日光の当たらない湿気の少ないところ
       風通しの良い目に付く所
 2. 他からの匂いに影響されないところ
     紅茶は吸臭力がよい(脱臭効果があります
 3. 密閉可能な容器に入れ、常温で保管する<BR>
      保管状態が悪いと変質して風味を損ないます、
       正しく保管されていた方が表示されている賞味 期間より多少過ぎても極端に劣化することはありません

         但し開封後は2週間から1ケ月以内に飲みきることをお勧めします

 
化学変化:
香気成分 (新鮮な香りを失い貯蔵臭、変質臭が出る、下級茶に著しい
       カテキン類(醗酵の工程で紅茶色、橙赤色系物質に変化するが貯蔵中に褐色物質になる
              水色が赤みを帯びる原因になる
      テアフラビン(貯蔵期間に伴って減少し非透明性の色素が増加する、冴えが無くなる
              水分量が多いと加速される
              水分3%:茶の成分と空気中の酸素との接触が遮断されるので成分の酸化が起こりにくい
              これより多い水分量の場合変色そのた悪変が起こりやすくなる。相対湿度は
              16%と低温で保つ必要がある(酸化、褐変は高温になると促進される、色の悪化が著しい)
              酸素量5.2%以上になると変化の程度が大きい:水色の悪化、乾燥させ低温で貯蔵すること、
              容器内の酸素量を低くすること
               変質防止法:吸湿に注意する、高温に注意すること 



 水道水を使う時、気を付けること

   1. 朝一番の水を使わないこと
      汲み置きの水と同じ状態になり空気が逃げています
        カルキ臭い、渋み苦味が強く出る

   2. 水は強火で短時間に沸かすこと
      水道水の場合5円玉位の気泡が出てから3分位沸騰させるとカルキ臭も抜けます、
        浄水器使用の場合はもっと時間短縮が可能です
        炭酸ガスや酸素を逃がさない為

   3. ヤカンは鉄分を含まない材質のもの

 紅茶に合う水

 1. 無臭であること    
    紅茶の香りを消してしまう
 2. 空気をたっぷり含んでいること
    ポットの中でジャンピングを活発に起こすのが空気(酸素)の役割です
 3. 軟水であること

軟水と硬水はミネラル成分の多い、少ないをいいます
       この水の品質を表す単位を「硬度」といい、100mlの水に酸化カルシュウムが1mg溶け込んでいる状態が硬度1です。
           軟水→ 硬度70以下(抽出能力が高い、ファーストフラッシュや香り重視の茶葉にお勧め)
           中間(水道水)→ 関東で70、関西で60位(どの茶葉にも適しています、特にセイロン系のお茶に敵しています)
           硬水→ 硬度120以上(抽出能力が低いので、甘み成分(アミノ酸)は多く抽出しますが渋味は抑えられます、
                 クセの強い茶葉に向いています)
             (イングランド、ヨーロッパ州使用の紅茶は日本の水で入れると水色が黒くなります)
        新鮮な水: 炭酸ガスや酸素が多く含まれている水(汲み立ての水)
        良質な水: ミネラル(水溶性の鉱物質)とてきどの硬度(カルシュウム+マグネシュウム)を持っていてさらに
               適当な炭酸ガスと酸素を含む水
    水として飲んでおいしい水が紅茶に向いているとは云えない場合もあります
        高度の高い水 : 水色が濁り香が出ない硬度80°台の水がバランスの取れたおいしい紅茶が出来る
        早朝の水道水 : カルキ臭が強い 
                  渋みが強く苦くなった
        蛇口が水を流し出した後の水
           1. ジャンピングの時間が倍になった
           2. 水色が少し淡くなり透明度が増した
           3. 渋みと苦味が少なくなり甘みが感じられた
        理想の水 : 適度のミネラルと酸素(空気)がたっぷり入っていること
               1ℓ中に酸素20mg、ミネラル30~100mgまでのもの


 紅茶に合わない水

  1. 汲み置きの水
     汲み置きの水も空気が逃げてしまうので良くない
       炭酸ガスや酸素が抜けている

 
2. ペットボトルの水
       ミネラルフォーターは汲まれてから時間が立っているので良くない
       ヨーロッパなど外国のミネラルウォーターは硬水であり時間も経過しており鮮度が低下しています

  3. 二度沸かしの湯
     二度沸かしの湯は一度冷める段階で変質してしまいます
        変質した湯では茶葉の中の可溶成分の抽出能力が消失してしまいます

  4. 沸かしすぎの湯
     空気が逃げています
  5. ポットの湯
      魔法瓶の湯は温度が低いことと湯が古くなっている為適していません
        紅茶の可溶成分は抽出温度が最低90°です




1. 美味しい紅茶の条件  2. 成分と薬用効果  3. スリランカの紅茶  4. Ceylon Teaの歴史
5.  等級区分  6. ジェームステーラー  7. ポリフェノール  8. 茶の木
9. 茶の起源   10.紅茶製造   11.カフェイン