ポリフェノール

 

スリランカ紅茶教室 NO7
 


紅茶にはポリフェノール・カテキンという成分が含まれています。
フラボノイド、カテキン、テアフラビン、テアルビジン、アントシアニン類、フェノール類、
など70種類ほどが含まれています、
化学構造上多くのフェノール性水酸基を持つ物質を総称した言葉です。


ポリフェノール

 ・人間を含めた生物が呼吸によって体内に摂り入れた酸素のうち、約2%は「活性酸素」となります。
・ポリフェノールはどんなに多く摂取しても、効き目が2〜3時間しか持続しません。
・ポリフェノールは様々な食品を上手く利用して、地道にコツコツ補給することが肝心です。
・ポリフェノールは、緑茶やウーロン茶よりも紅茶に豊富に含まれています。
・ポリフェノールは、2〜3時間しか効果がもたないので、こまめに紅茶を飲むと良いでしょう。
・ポリフェノールは赤ワインやココアにも含まれていますが、アルコールや糖類を一緒に取り入れてしまう欠点があり ます。
・ポリフェノールは、抗酸化物質として体内の悪玉コレステロール(LDL)の酸化を防ぐと言われています。
・ポリフェノールには、酸素の毒性を制御する抗酸化作用があり、動脈硬化、老化防止、発ガン性予防に役立つと考えられています。

悪玉コレステロールを含む低比重リボタンパク質は、脳や筋肉などの臓器に脂質を運ぶ大きな働きをしています、
これが活性酸素などにより酸化されると、動脈血管に取り込まれ沈着するようになり動脈硬化が進むことになります。
悪玉コレステロールが動脈硬化の主な原因と考えられていましたが、悪玉コレステロールだけではなにも起こらず、
活性酸素と結びつき酸化されることにより、血管が詰まったりするような状況になることが分かってきています。
悪玉コレステロールが活性酸素と結びつく前にポリフェノールが活性酸素と結びつくことにより、
動脈硬化が防げると考えられています。
活性酸素、これは、身体の病原菌などの働きを抑制する物質ですがストレスなどで過剰に作られると身体の細胞を傷つけたりしてしまいます。

・ポリフェノールとは、光合成によって出来た植物の色素や苦味成分です。

 ポリフェノールは、植物の樹皮、表皮、種子に多く含み葉緑素が光合成によって作り出される色素、
苦味の成分に多くゴマ(ゴマリグナン)、りんご、玉葱の皮(ケルセチン)、緑茶・赤ワイン(カテキン)、大豆(イソフラボン・サポニン)、ブルーベリー(アントシアニン)、生姜、ウコン(クルクミン)に含まれる。
果物は、皮ごと食べられるドライフルーツがよい。
血中への吸収率が高く活性酸素除去、抗酸化作用をもつ。
優れた抗酸化作用があり動脈硬化を予防し五大栄養素の炭水化物、
たん白質、脂質、ビタミン、ミネラルと食物繊維に次ぐ7番目の栄養素とし注目を集める。
すべての植物に含まれ、色が濃いもの、苦味や渋みの強いものに多く含まれる。
熱に強く安定し、水溶性と脂溶性の部分とがありアルコールで吸収が高まる。

ごぼう、じゅがいも、りんご等を切った時に放置しておくと褐変しますが、これはポリフェノールが空気中の酸素に触れ酸化される為に起こります。
ワサビはすりおろして初めて辛くなります、ニンニクやタマネギも傷つけられると臭いや催涙成分を生成します。
その時生成した物質は抗菌作用が強く,これらの現象は植物が自分の身体を守るために持っている仕組みと考えられています。
お茶でも同じことが起こります
新鮮な茶葉をすぐに加熱処理する(緑茶製造)と成分はほとんど変化しませんが、新鮮な時に傷つけ細胞を破壊する(紅茶製造)と茶葉のポリフェノールが酵素によって酸化され抗菌性の強い色素(紅茶色素テアフラビン)が出来ます。

 <家庭で出来る実験例>
1.普通に煎じた緑茶を底の白い湯のみなどに入れて冷ます。(緑茶ほうじ茶がよい)
2.ビワ,リンゴ,ナシ等の芯や皮,バナナのスライスなどを入れてしばらく待つ。
3.黄色い緑茶が赤くなってきます。

緑茶のカテキン(無色)が果物の酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)で酸化され,紅茶色素テアフラビンが出来ます。
このテアフラビンには虫歯抑制作用や抗菌作用などがあるとされています。
(緑茶のポリフェノールにもありますが,テアフラビンの方が効果が高いとされています。)

茶葉に含まれる、ポリフェノールが健康を増進する主要な成分であると考えられています。
お茶の葉に含まれる、抗酸化作用をもつポリフェノールは、茶葉以外にも、多くの食物で見つけられて、細胞を活性酸素によるダメージから守ります。

より効率よくポリフェノール摂るためのケース・スタデイ
コーヒーにはクロロゲン酸が含まれていますし、お茶にはカテキンが含まれていますから、どちらを飲んでもポリフェノールは摂れますが、お茶のカテキンは、他のポリフェノールに比べて吸収が非常に早いという特性があります。

 お茶に含まれるカテキンは牛乳と組み合わせると、効力を失ってしまうという弱点があります。
紅茶をミルクテイにすると、ポリフェノールの効果は半減します。
「紅茶にレモン」はポリフェノール・パワーを倍増するベストな組み合わせといえます。
大根の葉と根のポリフェノールを測定してみると、葉は根の倍以上のポリフェノールを含んでいることがわかります。
野菜は生より煮たほうがより効果的にポリフェノールを摂取することが出来ます。
アルコールには、ポリフェノールの溶解性を高める働きがあるので、食事と一緒に飲むと、ポリフェノールの腸管での吸収率が高まります。

テアフラビン
紅茶特有のポリフェノール系抗酸化物質で、カテキンが2分子重合したものです。
テアフラビンは、紅茶の鮮やかな赤褐色に関係があり、紅茶の色の元となっています。
紅茶フラボノイドに抗菌作用が期待されるのは、このテアフラビンが関係していると考えられ、注目されています。

テアルビジン
紅茶特有のポリフェノール系抗酸化物質で、カテキンが多分子重合したものです。
テアルビジンは、テアフラビンと共に、紅茶紅茶の鮮やかな赤褐色に関係しており、紅茶の濃い赤色を出す元といわれています。


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9. 茶の起源  0.紅茶製造   11.カフェイン